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[M] ブログを基にした実験ノート: 個人の研究活動を効率化する情報環境 冊子体


著者: (出版日: 2006-01-31)
https://hdl.handle.net/20.500.11932/28318 Web

コレクション: NIMS成果物
形態: 冊子体 冊子体
言語: 日本語
ページ数と大きさ: 6 p. (2640 - 2645)
件名:
分類:
タグ:
識別子: Handle URI: https://hdl.handle.net/20.500.11932/28318
全文ファイル
アブストラクト:

昨今の情報技術全盛の時代にあって、多くの研究者は日々の活動を記録するのに、
今だ紙ベースのノートを使っている。このスタイルの記録方法は、実験データと
それに付随した情報が、ハードディスクと紙とに別々に記録されるという状況を
生み出す。この様なデータの分離状態は、実験活動の高効率化を阻害する深刻な
要因となる。これは、個々の研究者が過去に行なった結果からフィードバックを
得る場合に著しく現れる。そこで我々は、著者のひとりが4年間ブログ(Weblog)
による実験ノートをとり続けてきた経験に基き、ブログを電子実験ノートとして
活用することを提案し、これを運用していく上での技術上の要件を議論する。そ
の要件とは次の2点である。研究活動が行なわれる時と場所を問わずノートを記
入・閲覧するために、ネットワークのインフラストラクチャを整えること、およ
び、一般からのアクセスを絶つための個人認証機能をブログサーバに持たせるこ
とである。そのためには、ユーザ自らがサーバを立ち上げる必要があるだろう。
既に幾つかの知識共有システムが、ユーザインタフェースとして似たような電子
ノートを備えている例があるが、本論文のブログシステムがそれとは異なってい
る点は、他人との共有を意図しない個人的な情報をも蓄積の対象としていること
である。既存の知識共有システムが、その蓄積データにハイパーリンクを張るこ
とを許す運用をしていれば、ブログベース実験ノート内に必要なデータ資源への
リンクを埋め込むという形で、個人の必要に応じた情報環境を構築することがで
きる。

本論文は、Appl. Surface Science 誌 (252 [7] pp. 2640-2645, 2006)に掲載された論文の和訳である。

注記: