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[M] スマートエネルギー : 次世代の新エネルギー技術・戦略がわかる Smart Energy
著者: 日経エレクトロニクス, 日経ビジネス, 日経エコロジー編 出版者: 日経BP社
(出版日: 2009)
形態: | 冊子体 |
言語: | 日本語 |
ページ数と大きさ: | 229p; 29cm |
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識別子: | ISBN: 9784822202774 |
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「新エネ分野の世界の激しい動き:研究者も関連する分野について是非一読を」
生態系の破壊防止、異常気象による様々な被害や農作物への影響削減することが、気候変動に取り組む目的であることは皆さん合意のこと。コペンハーゲンでは失敗したが、配分について世界の合意ができてからやればよい。と考えていませんか?
すでに、この問題のために、ルール作りや技術・商品開発で激烈な競争が始まっている。日本に技術力はあることは間違いないようであるが、世界は急速に変化している。 例えば、太陽光発電では、日本はドイツに生産量で追い抜かれ、スペインには設置量で負けている。その他スマートグリッドなどでも先行を許している。世界企業のひとつABBは新エネ特需で好景気(p.196)。いま世界の企業がこの変化を利用して伸びている。日本最大の重工業企業三菱重工業でさえ、世界の10位にも入っていない(p.208)。
この分野で経験の長い民主党の福山哲郎 外務副大臣は、いう(p.206)。
「25%の排出削減に取り組むことにより、日本企業の競争力を高めることに貢献するのが、最大の狙い」。「前政権の目標15%ぐらいでは、企業の後押しにはならない。」
日経BPの「スマートエネルギー」2009年11月発行は、「スマートグリッド」だけでなく、身近なところでのエネルギー利用の将来像、それに対する世界の優良企業の動き、世界のキーパーソンの考え方、などをわかりやすく収録していてたいへん参考になる。
エネルギー関連材料の研究者諸氏には、「自分の開発している技術分野ではどのような変化が起こっているのか?」勉強するのにたいへんわかりやすくまとめられている。自分に関係する部分だけでも是非一読を。
2010年1月6日 - 北川正樹(名誉顧問)